平均律クラヴィーア曲集 第1巻

バッハ : 平均律クラヴィーア曲集 第1巻

バッハ : 平均律クラヴィーア曲集 第1巻

団友に、お勧めしてもらったアルバム。
今、BWV150を練習しているのだけど、このアルバムの末曲が似てるということで、教えてくれたらしい。
演奏者のアンドラーシュ・シフさんは、グールドの再来といわれているそうで、天才といわれているそう。
私にとっては、甘すぎなくて聴き心地のよい演奏だと思う。
まだ聴きこんでないので、一通り何度かきいて、そのうち第二巻も聞いてみたい。

バッハが作った曲はたくさんあって、この平均律クラヴィーア曲集BWVの800番台。
バッハの解説本は、バッハ事典としていくつかの出版社から出ているらしいのだけど、先日図書館で「おお!」と思ったものの、出版待ちとのこと。
買っても高いのだが、どうしようか。欲しいは欲しいが高い・・・。

バッハ事典 (全作品解説事典)

バッハ事典 (全作品解説事典)

合唱の本もぼちぼち探していて、こっちも「おお!」と思ったらやっぱり廃版。
しかしこちらは、友人に古本屋を教えてもらってゲットしてきた。

合唱名曲ガイド110 アカペラによる混声合唱

合唱名曲ガイド110 アカペラによる混声合唱

平均律クラヴィーア曲集に話を戻す。
平均律と言えば、一般には近代になって使われるようになった“十二平均律”のことを指すらしいが、バロック時代のころには“バロックピッチ”で調律された古楽器が主流であったらしい。
いわゆる“十二平均律”はバッハのころにも理論的には存在していたが、実現する方法が見つからなかったと、本に書いてあった。
そんな時代に、バッハは長三度を高めに調律してくれと、調律師に言っていたとか。
まだ実現していない平均律を、その時代に示していたっていうのが、すごい耳だと思った。
きっとそんな耳を持った人は、ストレスが多かったのだろうなぁと思う。
世の中は調和した音ばかりではないし、不協和音とかみ合ってない音もまた違うのだろうし、気持ち悪いことも多かったのだろう。
対して自分、歌を歌ってると、微妙に上がったり下がったりしてても、自分で気がつかないことが多い。
我が適当な耳に悲喜こもごも感じつつ。

3度は少し高く、とは合唱のときによく指導されるが、きっと上記の調律の話が関係するのだろう。
バロックピッチはモダンピッチ(現代の平均律)よりやや低い、位の認識しかないのだが、ちゃんと調律に対して向き合うと、歌うことに実を結ぶだろうか。
こんど少し調べてみようかと思った。