ゴルトベルク変奏曲 BWV 988

所属する合唱団で、バッハをやるようになり、クラシックまったく無縁だった私が、初めは音取りのためにバッハを聴くようになった。
演奏するのは合唱曲、それも教会カンタータが主なため、そちらを聴くことが多い。
昨年団員にNaxos Music Library(NML)の存在を教えてもらい、以後気持ちに余裕があるとき、ちらちらと練習曲以外も聴くようになった。

今聞いているのは、ゴルドベルク変奏曲。
グレン・グールドピアノ曲ではなく、ハープシコードでの演奏を聴いている。

http://ml.naxos.jp/album/9.70009 J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 (ウィルソン)
※グレン・ウィルソンの演奏

チェンバロの音色が好きだし、私にとってはこれの方がバッハっぽく感じる。
グールドのピアノのはショパンみたいな感じ。
それはそれで素敵と思うのだが、バッハとなると、なんだか感触が違う。

ちょうど、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」開催中なので、Twitterをみると、結構その話題が流れている。
私はまだ行ったことはないが、かなり評判の良いイベントのようで、チケットもすぐハケてしまうようだ。
チャンスが合えば来年、うまく狙って行ってみたいと思う。
Twitterの話題の中で、OttavaからのTweetに、
「バッハはグールドの影響でピアノがあるが、他の作曲家はあまりない。ヘンデルとか結構ピアノでいけると思う。」
みたいなことが書いてあった。
私はヘンデルはほとんど聴いていないので、述べるのは聴き比べてからにしたいと思う。
きっと美しいのだろうと思う。でも、やっぱり感触が違う、と思うのかもしれない。

音は科学で説明できるけど、音楽の何が人の心に訴えることかは、まだ科学では説明できない。
それゆえ、音楽の解釈に普遍性は、今のところたぶん無い。
いつか、私にとってグールドのゴルドベルク変奏曲の違和感が説明出来たら、一皮むけるのかもしれない。
そんなことを思いながら、夜更けにバッハを聴いている。